Evernote(エバーノート)で「思考の整理学」のメタ・ノートを作ってみる

人間は毎日6万回もの思考をしているとのことです。ふっと仕事のアイデアが浮かんできたり、すごい楽しいこと思いついたり、笑ってしまうようなくだらないことだったり、そんな経験みなさんにもあると思います。そのふっとした思いつきはふっと消えてしまいやすいんですね。消えたまま、もう二度と蘇ってこないこともたくさんあります。それ、ちょっともったいないな、いや、ものすごく重要なことをそのまま逃してしまっている可能性もあるな、と。

それを逃さずつかまえておく方法が外山滋比古さんの著書「思考の整理学」にまとめられています。1983年から読まれ続けている時代を超えた良書なわけですが、昨年ようやく読みました。感想は「もっと若い時に読んでおきたかった!」これが素直な感想です…。それくらい本当に良い本でした。時間は経ってしまいましたが、せっかくの出会いを大切にしたいと思いますので、今からでも遅くはないということで「メタ・ノート」作りをやっていきたいと思います。

メモの鉄則

何か気付いたり、面白いことを聞いたり読んだりしたら、あとでと思わずにその場で書き留める。それがメモの鉄則である。

アナログでの実際の手順

本書「思考の整理学」で書かれているメタ・ノートの作り方の手順は以下の通りです。

  • 日々、あたまに浮かんだことを「①手帳」に書き込む。
  • これをしばらく寝かせて、また見返す。
  • 手帳を見返して、これはやっぱり面白いというものは別の「②ノート」に移動させる。
  • ノートに移動する際に、追加したいことがあれば広げて追記していく。
  • これをまたしばらく寝かせて、また見返す。
  • ノートを見返して、まだ面白いと思えるものは、さらに上のノート「③メタ・ノート」に移動させる。

Evernote(エバーノート)でメタ・ノートを作るために用意するもの

今回、自分が実践しようと思った方法はスマホとEvernote(エバーノート)を使ったデジタルでの実践になります。まず用意するものをまとめます。

  • 日々の投稿用にスマホアプリ「PostEver2」をインストールする。
  • 「PostEver2」を使う理由は、Evernote(エバーノート)への投稿が少ない手順で非常に楽に速くできるため。それと、一日の投稿を1つのノートに自動的にまとめてくれるため、寝かせて見返す時にも、たくさんのノートを開いて見返す必要がないため。
  • Evernote(エバーノート)に以下ノートブックを作成する。
  • 【思考1】(アナログの①手帳)→日々の思いつきを書きためるノートブック→PostEver2からの投稿はここに保存されるように設定する。
  • 【思考2】(アナログの②ノート)→寝かせて面白くなりそうなものを【思考1】からコピペで移し、追記する。
  • 【思考3メタ・ノート】(アナログの③メタ・ノート)→寝かせてさらに面白くなりそうなものを【思考2】からコピペで移し、さらにアイデアを広げる。

日々の実践

上記を用意したうえで、日々やっていることは以下のような流れになります。

  • 通勤中もどんな時も何か思いついたらスマホでPostEver2に書き留める。
  • 寝かせる。平日は見ない。
  • 週末にノートブック【思考1】の一週間分の投稿を見返す。
  • 脈がありそうなものをノートブック【思考2】にコピペで移し、追記があれば広げていく
  • 週末にノートブック【思考2】の投稿を見返す。
  • さらに面白くなりそうなものは【思考3メタ・ノート】にコピペし、追記して深める
  • これを繰り返していく

まとめ

本当はペンで紙に書きたい、ちょっといいノートを用意して物理的にそのノートが増えていくのも楽しみたい、という思いがあります。しかし、どうしても通勤中や外にいる時にさっとノートを取り出すのは難しく、それではせっかくの思いつきをそのまま逃してしまう可能性のほうが高くなってしまいます。逃してしまうくらいなら、とにかく逃さないようにつかまえておくことのほうが重要なので、この形で実践してみることにしました。

まだ始めたばかりで、いろいろと改善の余地はありそうですが、とにかく続けてみます。

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