EVERNOTE(エバーノート)を2010年から使い続けて良かったと思う活用方法

すべてを記憶する。あなたの「第二の脳」。それがEvernote。

みなさんEvernoteをご存知でしょうか。2010年3月の日本語版サービス開始以来、瞬く間に人気サービスとなったEvernote。どこからでも簡単にノートに記録、整理、共有。スマートフォンやパソコンから、自分の大事なアイデアにいつでもアクセス可能に。という、いわゆる「情報蓄積系」の走りともいうべきサービスです。

Evernote アカウントを作成

私は2010年6月から使い始めたのですが、この分かりやすいコンセプトがとても気に入ったんですね。「すべてを記憶する。」おお、これはいいぞ!と、無料版で試してみたところ、予想以上に楽しくなってしまい、さらにタイミングのいいことに、当時使っていたスマホで1年間無償でプレミアム版を利用できたため、もう離れられなくなってしまいました。

現在はEvernoteプラスを利用。

これまでプレミアム版を利用していましたが、2016年6月に価格プランの改定があり、実質的な値上げとなり、無料版の機能がかなり削られることになりました。今までの自分の傾向から、毎月10GBも必要ないことは分かっていたので、その他のプレミアム版の機能を削っても、プラス版で十分と判断しダウングレードすることにしました。それから1年使っていますが、自分には特に不便なことはなく、これでしばらく様子を見たいところです。

<プランと価格と月間容量>

●Evernote ベーシック
無料
1ヵ月のアップロード容量:60MB

●Evernote プラス
月額 360円または年額 3,100円
1ヵ月のアップロード容量:1GB

●Evernote プレミアム
月額 600円または年額 5,200円
1ヵ月のアップロード容量:10GB

ノートブック事例

Evernoteはノートブックを作ってその中に単体のノートを保存していきます。Evernote公式ブログやさまざまなブログで十人十色の使い道が紹介されています。私も色々と参考にさせていただきました。使いながらあれこれ試行錯誤しまして、今なんとなくこれでいいかなーとしっくりきているノートブックの例を参考までに公開します。今後も自分の環境に合わせて手を入れていきます。

①INBOX
スマホやPCでWEB記事などをクリップした際に、まず最初に放り込むノートブックです。あとで正しいノートブックに振り分けることもありますが、ほぼそのままWebclip用にしています。

②LifeLog
日々の出来事をメモ程度に残しています。家族でどこに出かけたとか、何を買ったとか。仕事の出張とか。スマホで撮影した写真とともにテキストでメモを残す、という感じです。これが思いのほか役に立っています。昨年の今頃なにやってたっけ?を瞬時に振り返ることができます。

③チェックリスト
出張時の持ち物リストとか、年末年始にやることリストなど、また同じことをする必要があることなどを適当にリストとして保存しています。頻繁に見るものじゃありませんが、必要な時にすぐに手元にもってこれると、なかなか役に立ちます。

④家のこと
家族のこと、育児、生活に関することをまとめています。風邪ひいて医者に行ったとか、娘や妻の体調のこと、娘の学校での出来事や様子などを結構こまめに残しています。

⑤心得リスト
毎日心がけること、仕事をするうえで大切にすること、など、日々忘れずに心にとめておきたいことなどをまとめています。なんだか調子悪いなーとか上手くいかないなー、って時に読み返したりします。

⑥目標
やりたいこと、ほしいもの、行きたいところ、仕事で実現したいこと、勉強すること、などをまとめています。定期的に見直して、追加したり達成できたことをチェックしたりします。

⑦Blog
このA.I-52ブログに関するメモやアイデア、ネタなどをまとめています。記事原稿もEvernoteに書き込んでいます。文字数もカウントできて便利です。

⑧好きなもの
外出時やWebで見つけたデザイン、イラスト、広告のキャッチコピーなど、素直に理屈抜きに「これいいな」と思ったものを集めています。仕事としてのネタ帳でもあり、自分がどんなものに心を動かされるのかを知るのは楽しく、そして必ず何かの役に立つはずです。何気なく眺めてるだけでテンションも上がります。

よかったこと

使い続けてみてよかったと思うことの1つは、過去を振り返るのにとても便利、ということです。昨年の夏休みはどこへ行ったっけ?とか、娘の誕生日プレゼントはいつ何をプレゼントしたか、とか。スマホの写真とともに残しているので、単純に娘の成長を実感できたりと、過去の記憶が一気に蘇ってきます。2010年から始めているので、もう7年間を振り返ることができます。これはやっていて良かったなーと、Evernoteのコンセプト「第二の脳」とはまさにこれだと実感しています。

2つ目は、「好きなもの」とか「目標」とか眺めているだけで元気になります。やる気出ます。それを1つのノートの集めて一気に見ることができる、というのは思いのほか効果があります。オススメです。

やっていたけど、やめたこと

プレミアム版にしたころ、せっかくの大容量を使い切らないともったいない、とばかりに、まあなんでもかんでも保存していました。旅行先のパンフレットや家電の説明書をわざわざスキャンして保存したり、メールも取り込んでみたり、挙句の果てには、撮りためていた写真データを保存したり(これなんかクラウドのストレージじゃないのでそもそもの使い方を間違っています)。

最初は楽しかったのですが、あとで気づくのです。これ、二度と見ないぞ、と。「すべてを記憶する」とは言え、記憶する必要のないことまで残す意味はないだろうと。それ以来、保存するものは「あとで見返して意味があるもの」ということにしました。それからは、ノートブックも定期的に整理して落ち着いた運用ができています。

それと、日々のタスク管理やメモ書きのようなこともEvernoteに残していましたが、ゼロ秒思考のA4ゼロメモを始めてから、こっちに任せることにしました。日々発生する細かいことは紙に手書きの俊敏性にはかないません。あとで見返したいような内容の場合は、A4ゼロメモからEvernoteに書き写す場合もありますけどね。

保存するものは「あとで見返すことに意味のあるもの」

結局、ここに行きつきました。何も気にせずなんでも保存する、という使い方ももちろんありだと思います。私も最初はそうしていました。しかし、ノイズが多くなると思いのほか使い勝手が悪く、整理するのに時間がかかるという本末転倒な状態に。これはいかんと、取り込む時点で「これは何か」をちょっとだけ考え「あとで見返すことに意味があるもの」を保存するように心がけています。

使い続けることで役に立つ

Evernoteの本当の良さは、使い続けてこそ実感できるものです。「第二の脳」としての記憶が増えるたびに、その価値は増していきます。数あるWEBサービスの中でも、すぐに有料版を使う価値があると思えた数少ないサービスのひとつで、ファンみたいなものです。いまは似たようなサービスも増えてきています。Evernote自体もここ数年は迷走しているようで、その結果、2016年の価格改定に至ったところもあるようで、ちょっと先行きが心配なところもありますが、どうかまた、すべてを記憶する。あなたの「第二の脳」。このコンセプトをもとに、よりよいサービスとして成長し続けてくれることを願っています。がんばれEvernote。

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